プログラミングを記述する上で、どの言語にも概ね共通した特徴があります。
その特徴は、基本構文の目次に記載している
①繰返し
②条件分岐
③変数と型
④関数
という、4つに集約されますが、
「第一回 プログラミングの特徴」の講義で、マークシート方式における、採点を自動化するプログラムについて説明しましたが、この場合について、考えてみましょう。
1人100問の問題で、A~Dまでの選択肢があるマークシート方式を採点する場合、当たり前ですが、100問の採点が必要になります。
これをプログラムで記述する場合は、100個のプログラムを書いているのかと言えばそうではありません。
プログラミングの基本構文である、「繰返し」を使って、「採点を100回繰返し」と記述すれば、採点が100回繰り返されます。
50人の受験者がいる場合はどうでしょう。
1人あたり、100回の採点を1セットとして、これを50人分、繰返します。
合計5,000回(100問×50人)の採点をプログラミングの1つの処理で記述することが可能です。
プログラミングは、同じ事を繰返し行うことが優れており、人間が数分を要する作業を数秒で、間違えることなく行うことができます。
プログラミングの基本構文で「①繰返し」がとても重要だとご理解下さい。
次に、「②条件分岐」です。
プログラミングで処理される内容は、多くの場合、条件分岐を伴います。
今回の、採点というケースで考えてみると、「正解」「不正解」の2つの条件分岐が考えられます。
回答内容が、
「正解」ならば、正解数が1増える
「不正解」ならば、正解数は増えない。
というような、条件分岐です。
なお、細かい話をすると、採点にあたっては、「正解」「不正解」を判定するために、選択した内容(例えばAを選択した)と回答内容(例えばBが正解)を照合させる処理が必要になりますが、話が複雑になるため、ここでは、省略します。
②条件分岐は、①繰返しと同様、プログラミングにおいて、とても大事な基本構文であり、多くのプログラミングはこの2つの基本構文で構成されております。