基本講座 第4回 基本構文(詳細)

前回の講義にて、プログラミングの4つの基本構文のうち
①繰返し 
②条件分岐
を説明しました。

今回は、
③変数と型
④関数
について、説明します。

前回の講義にて、プログラミングにおいては、50人の処理をするのに、50人分のプログラムをそれぞれ書く必要はなく、1つのプログラムを①繰返しによって50回実行している点を説明しました。

この①繰返しをプログラムで実施するためには、同じ属性の項目を、特定の記号(これがいわゆる、変数)で表現する必要があります。

例えば、マークシート方式の受験の場合、受験者にはそれぞれ、「名前」や「受験番号」のように、受験者を特定させる属性が必要となります。

受験番号、名前が

001、青木
002、池田
003、内山

の場合、これらの処理をプログラムで記述するには

bango、namae
のように任意の変数に置き換えて処理をします。

なお、変数は任意の文字列で設定し、プログラムを記述する人が分かりやすい文字列を割当ます。

そして、これらの文字列に対象となるデータを格納し、正しく入力されていることを、

bango=入力済ですか?

namae=入力済ですか?

のように、条件分岐でチェックします。

型については、少し話が複雑にさるため、一旦保留にして、第9~10回の講義で説明します。

次に、関数です。

プログラムを記述するにあたって、複数のプログラムが、同じ処理をするようなケースがあります。

例えば、マークシート方式の採点で、「国語」「数学」「英語」の3科目があると仮定します。

採点内容については、各科目毎に内容が異なるため、処理の内容は異なるかもしれません。

そこで、ここでは、

「国語採点プログラム」
「算数採点プログラム」
「英語採点プログラム」

のように、3つの独立したプログラムができたとします。

これらのプログラムは採点内容については、異なりますが、「受験番号確認」「名前確認」のような処理は、全てのプログラムに共通しています。

そこで、これらのプログラムが、共通に呼び出して利用可能な機能を作成することで、同じ処理を複数のプログラムで記述する必要がなくなります。

これが、関数です。

関数とは、各プログラムに共通する、部品のようなものだと、ご理解下さい。

プログラミング部品