基本講座 第5回 繰返し(概要)

プログラミングの基本構文において、①繰返しはとても重要であることを説明しました。

今回は、繰返しを記述するにあたっての、具体的な記述方法について、解説致します。

繰返しの方法は2パターンあり、事前に回数が決まっているか、そうでないかで記述方法が異なります。

例えば、マークシートの採点例の通り、設問が1~100まで決まっている場合は、
「設問1~100まで、採点の処理を繰返す」というプログラムを記述します。

このように回数が決まっている、繰返しの文法を、for文と呼びます。

次に、繰返しの回数が決まっていない場合です。

例えば、マークシート採点の例で、500人という受験者が、プログラムを作る時点で分かっているならば、for文を使って
「受験者1~500まで、採点の処理を繰返す」という処理を記述します。

しかし、受験者数はその時の状況によって変動する可能性があり、プログラムを作成する時点では分からないことが想定されます。

このような場合、繰返しの回数を指定せず、
「受験者の最初から採点を開始し、採点対象が無くなるまで、処理する」
という処理を記述します。

このように、「~が無くなるまで処理する」のように、回数が決まっていない繰返しをwhile文(又はloop文)と言います。

繰返しの回数が決まっているか、そうでないかによって、プログラムの記述方法が異なる点を押さえておきましょう。

次回は、for文とwhile文の具体的な記述方法について、解説します。

プログラミング 繰り返し